「オデコのこいつ」を知っていますか~「赤毛のアン」いろいろ [ザッツ・エンターテイメント]
「
BSでアニメ「赤毛のアン」の再放送が始まりました。
実はあの主題歌が好きになれなくて。
歌いにくいでしょう。リズムも取りにくいし。
でもってやたら伴奏だけ美しい。
誰だ、こんな歌作ったのは。
そしてはじめてスタッフ・ロールに目をやる。
「作曲・三善晃」。
あの恨み辛みの「オデコのこいつ」の三善晃じゃーん。
「オデコのこいつ」について説明しましょう。児童合唱組曲です。
ある日男の子のオデコの中に一人の黒人の子が住み着いてしまいました。
やせ細ってお腹だけ大きいその子は「ビアフラ」という言葉だけ伝えます。
ビアフラってなに
?
なんでペコペコ、
なんでみんな死んでくの、
もうわけわかんないよ、
おまえなんて死んじまえ!
・・・死んでる
僕が殺したんだ・・・・
という男の子が戦争と飢餓を追体験していくストーリー仕立てになっています。
はっきり言って、子供が歌う歌じゃないよねー。
そんなことないわ、子供にもこういうのは必要よっておっしゃる方。
子供の頃に歌わされた人間として反論いたします。
まず、ものすごい不協和音。ところどころではなくて、全編これ不協和音だけ。
心地よい音なんてほとんどない。
ついでにリズムがこれまた取りにくい。
4拍子とか3拍子とか2拍子とかならまだわかる。
なあに、5拍子って。
で、「1,2,1,2,3」ととるか「1,2,3,1,2」ととるか楽譜に書いておいて欲しい。
大人でも初見でハモれるところは少ないんじゃないかな。
歌詞を理解して表現するには、ある程度ちゃんと歌えないといけないんですが、暗譜で歌えるようになるまでが大変でした。
歌詞の理解と表現までいたったか不明ですが、緊迫した状況だけはなんとかなったはずです。
とにかく地獄のような数ヶ月でした。
練習中に何度死ぬと思ったことか。
合唱止めようと思ったのは一回二回じゃなかったです。
演奏が終わった後の脱力感ときたら。普通達成感でめちゃくちゃ壮快な気分になるはずなんですけれど。
もう二度と歌わなくていいと思ったら、嬉しくて嬉しくて涙が出てきました。
「オデコ」もそうですが、この方の曲はピアノ伴奏がそれはもう美しくて、別に歌なしでもいいやってくらいです。
「オデコ」以外では「三つの叙情」とかもきれいですね。
こちらは普通の歌に聞こえます。やっぱり不協和音すごいですけど。
というようなウン十年たっても忘れもしない、忘れたくても忘れさせてくれない、今でも楽譜渡されたら歌えちゃうくらいに記憶の底に染みついてる曲を作った人が「アン」の主題歌を作曲したわけですよ。
はあ、やっとここに行きついた。
「アニメ・赤毛のアン」って全ナン話でしたっけ。
BSの入らない妹の為に全部録画してあげる約束したんですよね。
半年近くかかるかな。
しょうがない。前回は歌の部分だけは逃げてたんだけど、今度はちゃんと最初から最後まで見よう。
そういえば「チコタン」も三善晃作曲だったっけ。
あれも好きな女の子が死んじゃう歌だったよね。
アンも最後にマシューが死ぬしね。
そしてこんなマイナーな歌でも聴くことが出来るYouTubeに乾杯!
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