もしも権利を行使したら・・・

拾いものをしました。
水道料金の振り込み票。
交番に持っていったら、拾得物の書類を書いて欲しいと言われました。
「拾ったものは、半年落とし主が現れなかったらあなたのものになるんですけど、どうします？」
「・・・」
「権利放棄でいいですか？」
「えーと、それ、落とした方の住所も氏名も記載されてますが」
「あ、そーいえばそーだ。連絡すればいいですよね、アハハハハ」
「アハハハハって、あのお、有り得ないとは思いますが、もし半年後にそれが私のものになるとして、私はそれをどうしたらいいんでしょう」
「え、あなたのものになるんですから、お好きなようにしていいんですよ」
「まさか私が代わりにお支払いしなくちゃいけなくなるとか・・・」
「え、もしかして支払いするつもりなんですか？！」
「そんなわけないじゃないですかっ！」
「ですよねえ、珍しい方もいらっしゃると思ったんですが」
「いませんってば！」
「じゃあ、権利放棄でいいですね。はい、こちらにマルして」
「はい、マルっと」
「こちらの住所に連絡しておきますよ。お礼はどうしますか」
「・・・この程度でお礼されるくらいなら、自分で切手はって差出人不明で郵送します」
「やさしいんですねえ、今時珍しいですよ、人の水道料金払おうなんて」
「だーかーらー！　なんで私が払わなきゃいけないんですかっ！」

最後まで話がかみあわないというか。
道を聞きに来た人が外で盛大に笑ってました。
これも一日一善ですか。
いや、２善？

三人のおまわりさん (新しい世界の童話シリーズ)

• 作者: ウィリアム・ペン・デュボア
• 出版社/メーカー: 学習研究社
• 発売日: 1965/01
• メディア: 単行本

小さい頃、このお話が大好きでした。
迷子になって、交番のおまわりさんとはなかよしこよしでしたしね。

タグ：交番 おまわりさん 水道料金 取得物

コメント 2

ほのぼのとした、楽しいお話、笑っちゃいました＾＾確かに請求書が自分の物になっても、嬉しくもないし。
断固、拒否ですね＾＾
最近余裕が無くて、久々に訪問して、心が和みました＾＾
by メタボ地蔵 (2011-05-25 09:43) 

メタボ地蔵様＞

実際にはもっと長々とやりとりしていました。
“天然”とはこういうことかとしっかり認識できました。
ちなみに他のおまわりさんは、聞かぬふりして肩がふるえていました。


by マアカ (2011-05-29 07:24)