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さよなら センダックさん  [紙魚からきいたおはなし]

絵本作家のモーリス・センダックさんが亡くなりました。


かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

  • 作者: モーリス・センダック
  • 出版社/メーカー: 冨山房
  • 発売日: 1975/12/05
  • メディア: 大型本



有名なのはこちらですが、総帥閣下はこちらがお気に入り。


そんなときなんていう? (岩波の子どもの本)

そんなときなんていう? (岩波の子どもの本)

  • 作者: セシル・ジョスリン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1979/11/19
  • メディア: 単行本



先輩に伝説になるくらい洒落た受け答えをした方がいて、自分もそんな粋な男になりたいなあという気持ちがプンプン。

小さい頃から大好きな作家さんでした。

たくさんの思い出をありがとう!



1966年版「いるいる おばけが すんでいる」


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あたりが くらくなりました
マックスぼうやの せかいです
「こんやは なにをしようかな
おおかみごっこを してみよう!」

「さあ どうだ! おおかみぼうやのマックスだ!」

「まあ こわい!」
おかあさんが ふるえます
「たべちゃうぞ!」
ぼうやがあんまりさわぐので とうとう ぼうやは ねどこべや
「ばんごはんも あげません!」
ぼうやは ひとりで おこります
おへやで ぷんぷん おこります

ぼうやの おへやが かわります
どんどん どんどん かわります
もりのき までが はえました

そのきが どんどん そだちます

ぼうやのおへやは もりのなか
つるくさ するする のびだして
おへやは どこにも なくなった
とうとう おへやが なくなった

こんどは うみへ ざんぶりこ
ぼうやも おふねで ざんぶりこ
あさから ばんまで ざんぶりこ
どこかの くにまで はしります

ざんぶりこっこ が いっしゅうかん
ざんぶりこっこ が いちねんかん
おふねは やっと つきました
おばけの くにに つきました

いるいる おばけが すんでいる
おばけが ぼうやに ほえました
きばを がちがち させながら
おそろしい こえで ほえました

おおきな めだまで にらみます
ぼうやを じっと にらみます
するどい つめが ひかります
ぼうやの まえで ひかります

「だまれ! うるさい おばけども!」
ぼうやは まほうを つかいます
ぼうやの まほうを つかいます
おばけは しずかに なりました
しょんぼり しずかに なりました

ぼうやの めだまで にらみます
おばけの めだまを にらみます
「ちいさな すごい かいぶつだ!」
おばけの ほうが ふるえます
「すごい おばけが やってきた!」
おばけの ほうが いいました

ぼうやは えらく なりました
おばけは みんな けらい です
マックスおうの けらい です

「こんやは みんなで ひとさわぎ
おばけ さわぎを はじめよう!」
マックスおうが いいました
おばけの けらいに いいました

「やめろ! うるさい! たくさんだ!」
おばけが ぼうやに しかられた
さわぎ すぎて しかられた
いたずら しずぎて しかられた
ばんごはんも もらえずに
おばけは しずかに なりました
しずかに しずかに なりました

ぼうやは さびしく なりました
だんだん さびしく なりました
だれかが こいしく なりました
どこかで なにかが においます
とおくで かすかに においます
ばんごはんの におい です
おいしそうな におい です

「かえっちゃ いやだよ マックスおう!」
「いっしょに いてよ マックスおう!」
「かえって いくなら たべちゃうぞ!」
おばけが みんなで どなります
ぼうやに みんなで どなります

おそろしい きばが ひかります
おそろしい つめが のびてます
おそろしい めだまが にらみます
それでも ぼうやは かえります
マックスごうで かえります

ぼうやの おふねは ざんぶりこ
あさから ばんまで ざんぶりこ
ざんぶりこっこが いっしゅうかん
ざんぶりこっこが いちねんかん
おふねは やっと つきました

とうとう おへやに つきました
あのひの よると おなじ とき
ぼうやの おへやに つきました
おいしい においが してました
おへやに いっぱい してました
ばんごはん が ありました
ぼうやの おへやに ありました

ゆげが でたまま ありました
あたたかい まま ありました




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もし著作権などの問題が発生いたしましたら、この部分を速攻で削除します。
文の中のスペースは、こどもたちに読み聞かせするときのために、勝手にあけていたものです。
原文ではどうだったでしょうか。

昔のものと今のもの、どちらがいいかは決めかねますね。
結局、自分が小さい頃に読んでもらったものが一番ってことでしょうね。

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