なぜこんなところに! [ママとパパ]
「今日の『とと姉ちゃん』にママがいるっ!」
とと姉ちゃん part1―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)
- 作者: 西田 征史
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: ムック
録画してあったのを確認したら・・・。
いたよ。
こんなの持って。
尺・センチ対応ものさし2尺・75cmまで鯨尺(くじらじゃく) 寸 cm付 両目 竹製 定規 和裁 採寸 サイズ 和装 着物寸法 尺 寸 分 和裁学校 和裁教室 mar
- 出版社/メーカー:
- メディア: ウェア&シューズ
くじら尺なんて操るのはママくらいだと思ってたけど、実は昔の躾のマストアイテムだったんだろうか。
ママ、実は長刀も得意だったらしいし。
よみがえる幼き日々。
「もしまげりんと一緒に見ていたら、手を握り合って叫んでたろう」
と、総帥閣下が大笑いした。
はよ仕事に行き。
ああ、確かに! [ママとパパ]
言い出しっぺは総帥閣下。
言い得て妙。
「今日ねえ、来たのよぉ、あの・・・」
「ああ、エンドラ・ママね」
ママにはナイショだぜ、まげりん。
おいっ・・・! [ママとパパ]
どうも住居表示が変わったらしいのです。
そこでママに新しい住所を聞きました。
今年こそっ!
・・・戻って来ました。
先日、上兄様の一人息子くんが結婚しました。
お祝いを出しました。
丁寧なお礼状とお返しをいただきました。
が、送り状を見ると、微妙に部屋番号が違う。
今日、上兄様からお礼状が届きました。
住所、全然違うやんっ!
ママ、嘘を教えるのはやめてくれ~。
そう言えば下兄様の電話番号も違うのを教えられてたのね。
留守録にいろいろ入れて、やっと繋がったと思ったら、
「私は下兄様ではありません」
いーんだもーん。
どーせ、まげりんのところには正しい住所と電話番号を教えてたんでしょ!
自分の存在意義を考えさせられた今日この頃。
ぐーれーてーやーるーっ!
それは無理! [ママとパパ]
ママから電話。
「プリンターのインクが余ってるの。あげるから取りにいらっしゃい」
「メーカーはどこ?」
「キャノンよ」
「うちはブラザーだから使えないなあ」
「 だーいーじょーぶーよー!
ちょっとくらい違ったって使えるって。
取りにいらっしゃい」
ママ、ホントに無理だから・・・。
マアカ、やっと勝った気がする [ママとパパ]
マアカはカギを預かっていたのですが、とっとと返しに来いと言われました。
・・・預かってあげてたのに・・・。
しかたないから総帥閣下と行きましたよ。
で、行ったらやたら室内温度が高い。
設定温度は23℃なのに、体感温度は30℃くらい。
エアコン壊れてるんじゃないの~?
フィルター詰まってない?
「そのエアコンは掃除しなくていいって電気屋さんが言ってたわよ」
それ、ウソだから。
マアカさんちのエアコンもお掃除ロボットです。
だからお掃除いらないって言われたけど、その結果・・・埃が詰まって水漏れ起こしましたっけ。
いやあな予感がしてエアコンのカバーを開けてみたら・・・
フィルター、まっくろくろすけ。
「ちょっとお、これ最後にお掃除したのいつ?!」
「してないわよ、しなくていいって言われたんだもん」
「してないって、いつ買ったの?」
「うーん、5年か6年?」
ちょっと待て!
フィルターはもちろん、その他の部分もかなりひどいことになってまして、総帥閣下と二人で大掃除開始。
お箸と掃除機で固まった堆積物を剥がして、フィルターをお湯に浸けて埃の除去。
格闘すること1時間半、素人がいま出来ることをした結果、室内温度は26℃まで低下。
マアカと総帥閣下はもうヘトヘト。
「来週また来るからね。次はエアコンクリーナー使うわよ。寝室のエアコンも掃除するからねっ!」
マアカ、初めてママに勝った気がする!
これであと半年は気持ちよく過ごせる気がする!
そうはしゃいでいたら、総帥閣下が
「おまえのとこの母子関係はよくわからん」
と、ちょっと豪華なランチ・バイキングに連れてってくれました。
し・あ・わ・せ!
そして今年も [ママとパパ]
「荷物が来るの!」
「うん」
「受け取っといて!」
「え、なんで。自分で受け取ればいいじゃない」
「だって、いないんだもん」
「時間指定すればその時間に持ってきてくれるよ?」
「だから、わからない子ね。ダメなのよ」
「一週間くらいなら配送センターで預かってくれるって」
「一週間以上ルスなんだもん」
「・・・どこ行くの?」
「ハワイ。じゃ、お願いね。アロ~ハっ!(ガチャン!)」
ちょっ、ちょっと待て!
あわてて折り返し電話してパパと替わってもらう。
そしてわかったことは、
大事な荷物が予定より遅くつく。
その日にはもう日本にはいない。
配送センターは旅行期間が長すぎて預かってもらえない。
だから、娘であるマアカが来て受け取れ。
「・・・それは別にいいけど、留守の家にどうやって入るの? カギ持ってないよ?」
「ママは預けたって言ってるぞ」
「また行動計画だけ先走りしてる。旅行に行く前にちゃんと送ってよ」
「いやあ、これから成田に行くんだけど」
「今、すぐ、送ってっ!」
荷物は無事に回収。
一度「老いては子に従え」という言葉を大書して玄関に貼り付けてやりたいマアカです。
ママ、変な電話を受ける [ママとパパ]
妹のまげりんから、ママが振り込め詐欺みたいな電話を受けたとききました。
で、食材届けに行ったので、聞いてみたんです。
「ママ、変な電話があったんだって?」
「そうそう、治療費欲しい~みたいなね」
「LD(学習障害)で眠れないってまげりんにきいたけど」
「違うわよ~。LDじゃなくてED!」
「・・・・・・」
EDとは男性専用医療用語です。
「話きいてくれってうるさいのよ~。病院に行け、保健きくって言ってたら、ブチって切られちゃった! きっとそのあと治療費振り込めっていうつもりだったのよ!」
ママ、振り込め詐欺ではなく、単なるスケベ電話だったのでは?
つか、ママの口からEDなんて単語を聞くとは思わなかった。
総帥閣下はEDが何か知らなかったし、ジャイアンな総帥閣下が赤面させるとは、ママ恐るべし!
形見分けのランクアップ [ママとパパ]
と愚痴ったら、ママがおばあちゃん愛用の指輪をくれました。
金色の太い台座の紫水晶。
「毎日つけるのよ。いいわね!」
ママ、あなたの娘は金属アレルギーですが。
「そんなの汗かかなきゃ大丈夫よ。つけなさい」
いやだ。
↑
小声でしか反論できない気弱なマアカ。
「あのねえ、実の娘だからいいけど、これを上兄様と下兄様のお嫁さんにしたら、確実に嫁いびりだからね。しちゃだめよ!」
とアドバイスしたら、
「こんなこと言わなきゃいけないくらいできの悪いのはアンタくらい!」
と、返されました。
どこまでできの悪い認定なんだか。
しかたがないから、これはお嫁さんがきたらあげようっと。
まあ、ご遺体からむしり取ってきたかのようなパジャマの下からは格上げになったということで。
やはり年相応が一番かと・・・ [ママとパパ]
ふうぅぅぅぅぅぅ・・・・。
「行っちゃっていいかしらぁ」
「来なくていいよぉ」
「行ってもいいのねえ、じゃ、行くわぁ」
前半部分を無視するんじゃないっ!
その日は次期様と待ち合わせしてお昼ご飯を食べる予定だったんですが、それにもくっついてきまして、当然ですがお店選びに難航。
だって、どのお店の前でも高い、カロリー、糖尿病、血糖値を連呼するんだもん。
でも、そんなことも、バスの中での会話に比べれば・・・。
「優先席が空いてるから座れば?」
「そうねえ、お年寄りが乗ってきたら譲ればいいわね」
「お年寄りって・・・ママも十分お年寄りでしょ?」
「あら、足腰はしっかりしているのよ。弱い人には譲らなきゃ!」
「・・・自分より年上に譲られて嬉しい人はいないと思う」
「親を年寄り扱いするんじゃないの!」
「年寄りじゃないと思うんだったら、敬老パスは返却すれば」
「これは年寄りの権利なの。権利は行使しなくっちゃ」
「年寄りって認めてるじゃない!」
このあたりで車内に吹き出す音と笑いをかみ殺す息づかいが。
ああ、あのバス路線、当分乗れない。
追記:
マアカのおばあちゃんが10ウン歳の天寿を全うしたのは数年前なんですが、その形見分けの品、どうやらもらっていたらしいです。
パジャマの下だけど。
妹のまげりんのとこには着物関係だったみたいだけど、なぜにjマアカには入院中使用したパジャマの下?
上はどうした?
脅威の回避 [ママとパパ]
「パパに納得させるの大変だったわ。この年で引っ越しなんてなに考えてるのかしらね」
・・・言い出しっぺは誰?
次にストップかけるのは一年後のハワイ行きです。
「あっちはこういう研究も進んでるから、きっと殿にはいいと思うのよね」
殿、ハワイに連れてく気ですか!?
電車やバスも大変なのに、10ナン時間も飛行機に乗せるんですか?!
誰が一緒に行くんですかっ!?
年寄りが妄想膨らませるとロクなことがありません。
いつまでも自分たちが40代と同じ体力があると思うのやめようよぉ・・・。
ただいま交渉中~その2 [ママとパパ]
こんな優雅な老後を送りたい・・・。
バタバタどころではなくなってます。
こんな物件二度と出ないって感じなので、出来ればなんとかしたいんですが、この歳でローンを組むって結構勇気がいります。
正直下手すると退職金がマルマルとローンで消えてしまう恐れもあるわけで。
そんな不安をママにポロッともらしたら、
「ママが死んだら遺産が入るでしょっ!」
と、言われました。
ちょっと前に投資目的のマンション勧誘で、「親の遺産があるじゃないか」って言われて切れたとこだったし、正直親が死ぬなんて考えたくないです。
そう言ったら、
「順当に言ったらママが先に死ぬに決まってるじゃないの!
神様にいただいた寿命は消化したんだから、後はゆっくり死なせてちょうだい!
いったいママに何歳まで長生きさせるつもりなの?!」
ってかえされました。
何歳までって・・・・ママの親が鬼籍に入ったのって・・・
104才?
おばあちゃん、元気で長生きだったからなあ。
ちなみに、
このお嬢さんと同い年でした~。
鬼の霍乱 [ママとパパ]
いろいろとあって終わって、気が抜けたんじゃないかって言われました。
確かにあるかも。
なんたって、
ママ、出入り禁止
になったんで。
気分としてはこんなカンジですが、ママはどっちかというと、コレです。
そして、ここまでノーテンキじゃないところが困ったところで。
まず自分のすることが全て正しく他のやり方は認めない。
専門家の先生がなんといっても、殿は健常児。
ナントカ大学の心理学の先生も、ナントカ県の教育委員会の人もそう言ってる。
ママが聞いたんだから間違いない。
・・・その先生たち殿に会ったことないじゃん。
そんなママだから、自分と暮らせば殿は普通の子になると信じています。
義父入院のときは預かってもらって助かったんだけど、(それでもいろいろあったんだけど)それ以来自信を持ったのか殿だけで泊まらせたがります。
次期様と一緒じゃなきゃダメだって言ってるのに。
で、またいろいろあったわけですよ。
ママが来ると一緒に泊まりに行きたい殿。
ママの家に次期様以外の誰かが訪ねてくるとパニック起こす殿。
そんなわけで、総帥閣下が
「当分の間はお泊まり禁止。顔を見たら一緒に行くから、こちらに来られるのも遠慮して」
とお願いしました。
マアカとしては大きな声で出入り禁止と言いたかったのですが。
で、上の子達の意見としては、
「お父様、そんなオブラート三重くらいに包んだ言い方じゃ、年明け前にまた連れに来るわよ」
「絶対、こっちの意思は伝わってないと思うよ」
・・・よくわかってるじゃん。
と、いう話をママにばらすんじゃないわよ、まげりん。
ママがうるさい [ママとパパ]
が、そろそろいい加減家を手にいれなくちゃ・・・と思いつきで口走っちゃったのが運の尽き。
ママはマアカたちが自分たちの住んでいるマンションを買って越してくると決めつけてます。
そのマンションの売り出し広告が出ると、何枚も何枚も持ってきます。
同じチラシ、一枚でいいってば。
だいたい、ママたちのマンションは小さいんですよ。
夫婦二人で暮らしてちょうどいい大きさに、どうやったら6人気持ちよく暮らせってゆーんでしょうか。
「大丈夫よお。子ども達なんていつかは出て行っちゃうんだから、小さいくらいでちょうどいいのよお」
「殿は一生出て行かないんだよ。
次期様は殿の世話するから出て行かないって言ってるんだよ。
姫御前ちゃんは子どもは欲しいけど彼氏と旦那はいらないから出て行かないって言ってるんだよ。
若様は・・・彼女いないから出て行かないって。
うちから子ども達がいなくなることは当分ないんだからね」
・・・言っててけっこう悲しかったりします。
先週も来た。
先々週も来た。
今週も・・・金曜日あたり来そう。
ああ、マアカは貝になりたい。
貝になって海の底で静かに「ポピュラス」やってたい~。
よしっ! [ママとパパ]
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
ママが来ると、数日頭と体が動かなくなります。
多分、数ヶ月来ないとは思うけど、また来ると思うともう100㌧の岩石が積み重なったみたいになります。
「ママのとこに帰る~」
と泣く妹のまげりんの気持ちが分からない・・・。
元気出さなきゃ・・・。
ああ、今年も・・・ [ママとパパ]
そう、マアカの実家のママとパパが・・・、
ハワイに行ってしまったからです。
例によって、当日になってからの連絡です。
「じゃ、これから行くからね」
「どこへ?」
「ハワーイ」
「いつ帰ってくるの。どの便に乗るの」
「ぜーんぶ、まげりんに言ってあるからね。じゃ、ねー」
・・・。
どうせ戻ってくるのは9月。
ああ、いいなあ。
「殿がしゃべらないのは育て方のせいよ」
とか、
「家事がおろそかになってるから殿がしゃべらないのよ」
とか、
「特別な勉強なんて行く必要ないのよ」
とかとかとかとかとか。
この二ヶ月は聞かなくてすむ。
今マアカ家には穏やかな空気が溢れております。
助かるんだけどなあ。
ありがたいんだけどなあ。
まあ、それはおいといてってことで。
頼むから、ハワイでまた何か武勇伝をつくらないでって祈るばかりです。
ああ、静かだなあ。
ママが来る [ママとパパ]
ママから電話が来ると、何故かこの曲が頭をよぎります。
フルコーラスでリフレインが叫びまくり。
ママはマアカのママ、子供達の「祖母」。
別名「銀座のカンカン娘・赤いスカートのママ」
マアカさんち一族の頂点に君臨する女帝であります。
天上天下唯我独尊、お山の大将おれ一人、文句があるならベルサイユにいらっしゃい。
一族郎党が一番恐れおののく存在であります。
怖いんだもん、怖いんだもん、こわいんだもんっ!
不思議なものでママからの電話ってなった瞬間にわかっちゃうんですよねえ。
そうすると部屋の空気が一瞬で凍り付くんですよ。
妹のまげりんが
「お姉ちゃま、この頃ブログの内容が暗いわよ」
って言ってるんですが、そうですか、やっぱり?
暗いのは、ドヨヨンなのは、やっぱり殿のせいじゃないんですわね。
ママが来る。
水曜日にママが来る。
うあぁぁぁぁっ!
ママは家中ピカピカにしてくれます。
もう、ここ誰んチってくらいきれいにしてくれます。
子供達も問答無用で手伝わされます。
宿題があろうが約束があろうが完全無視。
ありがたいんですけどね。
でも、その反動で二日後には元通りのグチャグチャになってしまう。
だって、きれいすぎて落ち着かないの~。(涙)
さて、先週ママが来たときに若様がお願いしました。
「ママ、僕、来週模試が一杯あるんだ」
「模試? ふーん、あら、玄関のここ、掃除し忘れたわ」
「でさ、ママ、志望校を決めるための一番大事な模試だから、少し勉強に集中したいんだけど・・・」
「そう、がんばってね。まあっ、靴箱の中に新聞紙を敷いてないわ。ダメじゃないの」
「で、少しこっちくるの遠慮・・・」
「一生懸命やってね。ホントにね、あんたたちの親は百年の不作どころか千年不作よ。来週ママが来るまでになんとかしときなさい」
「だから、試験だってば・・・」
「がんばってねー。じゃ、また来週ー」
「・・・・・ママの・・・バカ・・・・・」
そして昨日。
「あのねー、パパが風邪ひいたのー。だから今週はいけないわー。来週行ってあげるー」
「あー、はいはい」(やったっ!)
「ちゃんと掃除しとくのよー」
うっほほーいっ!
飛び上がる母と長男の横で姫御前が一言。
「パパ、風邪だいじょうぶかな。年寄りの風邪ってあぶないんだよね」
・・・・・。
ごめんなさい。パパのことなんて頭になかった。
ちょっと反省。
来週きたらパパの好きな割れせんべいをおみやげにもたせてあげよう。
でも、今週は・・・セーフッ! ホッ。
お気に召しましたらポチッとな
ママが来たっ!・・・再び [ママとパパ]
昨日の朝、突然の電話。
「これから出るからね~」
「はーい」
・・・?
・・・誰?
ママだあぁぁぁぁっ!
ママは日曜日に会ったばかり。
で、その時、
「じゃあ水曜日に行こうかしら」
「その日は遠足だからムリ」
「じゃあ土曜日かしら」
「大魔王様が死んでるからダメ」
っていう会話をしたはず。
そういえば、ママのとなりでまげりんに
「月曜日、殿の幼稚園がお休みなんだぁ~」
って言ったような気がする。
日曜日はまげりん一家の上京で大盛り上がり。
でも、疲れてしまったので、食事もテキトー。
家事も放棄。
月曜日にゆっくりやればいいよねーって、なにもかもほったらかしで寝てしまったんです。
ママはその週の水曜日にも来てたから、疲れ切って木金土と家事能力低下、殿のハイテンションと体調不良で身動き取れず。
当然家の中は・・・・。
案の定、開口一番、
「汚いわね」
おおおいっ
「まったくね、なにしてんのかしら。主婦になって何年なの。こんなに散らかって。殿が喋らないのはマアカのせいよ。こんなに混沌としてたら、出てくる言葉も引っ込んじゃうわよ。こんな親相手じゃ話したくないわよね。ああ、かわいそう。大魔王様が気の毒だわ。一生懸命仕事してるのに留守宅をこんなに荒廃させて、マアカって本当百年の不作よ。どうせゲームとパソコンと本とお酒に囲まれてるんでしょ。離婚されるわよ、離婚。一家離散なんてことになったらどうするの。少しは家政をかえりみたらどうなの。大体ちゃんと家事してればそんなにデブデブ太ってないのよ。心の弛みが体に表れてるじゃないの。本当にあんたって子はしょーもないわね!」
約一時間の間にアッというまに部屋の中はピッカピカ。
そりゃ、家事は嫌いだけど、本読んでるけど、パソコンやってるけど、ここ一週間の疲労感は誰のせいだと思ってるんだい。
来るってわかってたら前日からちゃんと掃除してたもん。
来ないって言ってたから気持ちよくダラダラしてただけだもん。
大体、前日のお出かけで殿が興奮してたから、今日は家事より殿優先で静かに静かにしてたかったのに。
ママが帰った後、案の定殿が発熱。
38.6℃。
でも興奮しまくって寝やしない。
今朝は2時まで大騒ぎ。
マアカが布団に入れたのは朝の3時。
そして、7時前にはニコニコ起き出してしまって・・・。
ママは悪くないんだよねー。
心配してくれてるんだよねー。
うん、わかってる。
でも、孫が普通の子だと思うのはそろそろ止めて欲しい。
現実は直視しなきゃダメなのよ。
すでに子育て方法ではなくて、脳障害を検討しなきゃいけない状況なんだけどな。
まげりんのとこの年下の末姫様とかみてたら、いいかげん普通の子じゃないってわかりそうなものんなんだけど。
「今度は土曜日よー」
「水曜日かもー」
だーかーらっ!
水曜日も土曜日も用事があるって言ってんじゃん!
ちったあ娘の話を聞けってーのっ!
「ちゃんと掃除をしとくのよー。チェックいれるわよー」
ああ、来る気まんまん。
たーすーけーてえぇぇぇっ!
ママが来た! [ママとパパ]
本来こういう感じでお話すべきなのでしょうが、
こんな感じなんだなあ、ママって。
さて、殿の運動会ですが、ママとパパが一緒に見に来てくれました。
くれましたっていうか、来やがったというべきかは迷うんですが。
で、例によって色々とあったんですが、今回はマアカの膝とパパのお話。
マアカは生まれつき大痣があります。
けっこう目立つし、初対面の人には必ず聞かれるし。
幼稚園とか子供はわからないと思って、お母さんたちが大きな声で話してたりするわけですよ。
さわったらうつるから遊ばせないとか、きもちわるいとか、お嫁にいけないとか。
大きなお世話様。
普通こうなると、
「ああ、私がちゃんと産んであげれば・・・」
とかいう親御さんいるじゃないですか。
ママの場合まずこれがない。
「ママ、マアカがお腹にいるとき火事見に行ったのよ。火事を見るとお腹の子に痣ができるっていうじゃない? 言い伝えって本当ねえ、オホホホホホホホホ」
今回、マアカの膝が生まれつきだってことがわかったので、そのようにママに伝えました。
が、
「はあ? 生まれつき? 見てもらって先生は誰もそんなこと言わなかったわよ。X脚なんて初めて聞いたわ。マアカのかかった先生がヤブなのよ」
生まれてこのかた、足のレントゲン撮ったの初めてなんですが。
総合病院にかかったのも結婚してからなんですが。
整形外科にかかったのも結婚してからなんですが。
でも、ママにとっては
そんなのカンケーねえっ!
「あなたの体重のせいよ。減らしなさい。太りすぎのせいよ!」
へえ、さよか。
娘の話にまるっきり耳をかさずに、ママはとっとと自分の話に移動。
「パパがね、変なのよ。ボケちゃったのかしら」
パパが隣で居眠りしてるので、一応声を潜めて。
「バスの中でね、パパにあったの。いろいろ話しかけたんだけど、生返事でなんか変なのよ。でね、帰ってきたらこんなこと言うのよ」
「バスの中で変な痩せたおばあさんに声かけられたよ。これからお風呂屋さんに行くのを知ってたし、同じマンションの人かなあ。気持ち悪いなあ。おいなりさんが安いって言ってたけど、これからボク行って買ってこようか。あれ、おいなりさんあるじゃないか」
「パパ、ママがママだってわかんなかったのよ。絶対変よ!」
・・・ママ、それはパパがママを見てなかっただけのことです。
「ううん、見てたわ。ちゃんと目があったもん」
目があっても、ちゃんと見てなかったんだと思うよー。
それ、もう30年以上前からだから。
パパって電車で前の席に座って手を振ってる娘に気づかない人だし。
それより、パパがそこで笑いをかみ殺してるけど。
「まあっ! パパってば狸寝入り?! こっそり人の話を盗み聞きするなんて!」
隣でそれだけ大声で話されたら、誰でも目を覚ますと思うんだけど。
イヤ~・オブ・ザ・喜寿の夫婦が何やってるだか。
マアカの言うことに納得できないママは、そのあとまげりんにも電話で同意を求めましたとさ。
そんなママを若様と次期様は大好きです。
そんなパパを殿は大好きです。
マアカと姫御前は・・・かなり苦手かな。
いくらなんでもアンマリだと思うの [ママとパパ]
吉川英治の湯飲み事件を始め、若い頃からいろいろと問題起こすママ。
ついにやってくれました。
今朝、妹のまげりんのブログの記事を読んで飛び上がりました。
「ヒゲおじちゃん亡くなったんですって」
聞いてないよっ!
「7月の始めですって」
聞いてないよっ!
ヒゲおじちゃんっていうのはママの弟です。
小さい頃はずいぶんかわいがってもらったんです。
慌ててママのところに電話をしたら、パパが出ました。
文句を言ったら
「だって、まげりんは子供産んだばかりだし、おまえに話したら筒抜けだし。気を遣わせちゃ悪いとおもったんだよ」
うそだっ! 絶対うそだっ!
「かわりに次兄に行ってもらったから、あまり気にするな」
気にするわいっ!
ヘタすると、どっちかかたっぽ亡くなっても密葬にしてナイショにしてそうな夫婦だもん。
常識こえた非常識も大概にしてほしいわン。
ママは一生ママのママ [ママとパパ]
忘れないうちに書いておいちゃいます。
マアカの記事で「ママ」と出た場合、マアカのことではありません。
マアカの母、つまり子供達の祖母のことです。
・・・
・・・
・・・
・・・
プハッ、ああ、書いちゃった。
上兄に子供が生まれたとき、母はまだ40代でした。
マアカがふと
「ママ、若いのにおばあちゃんになっちゃったわね」
と言ったら、次の瞬間ピンタがとんできました。
「娘におばあちゃんと呼ばれる理由はないわよ!」
以来、若様が生まれても恐怖で「おばあちゃん」とは呼べずにいたら、若様が最初に話した言葉が「ママ」だったのです。
ですから、今でも子供達は「ママ」と「パパ」と呼びます。
妹のまげりんのところの姫さまたちは「大ママ」です。
でも、兄たちの子供達は「おばあちゃん」と呼びます。差別です。
そんなママはさまざまな武勇伝の持ち主。
結婚前は出版社に勤めていて、三島由紀夫に会ったこともあるそうです。感想を聞くと、
「ハンサムだったわね。出版社にくると同じ階の女の子たちが集まってきて騒いでいたわ。すっごく迷惑だったわ。作家は原稿書いていればいいのよ」
と言いはなちました。ちがうだろ、それは。
海外旅行に行けば英語が話せないにもかかわらず友達をごっそり作ってくるし、自分より10は若い人に電車で席を譲ろうとするし、パラグライダーやりたがって止められるし、ああ、他にもいろいろありすぎて思い出せない。
そんなママの死後のお願いは、遺灰をハワイの海と銀座の三越前にまき散らすことと、決して臓器移植をしないこと。
「だって、いやよ。最後の審判のときに、提供した人と臓器の所有権争うのよ。神様の前でみっともないじゃない」
そして「ママ」は冬の寒さに耐えかねて、ひな祭りまで暖かいところに避難するそうです。
ちょっとは日本でしずかにしといてよっ!
あっちでぶっ倒れたら誰が迎えにいくのよっ!
なによりいつからいつまで「どこの国」に行くのか教えてってよ!