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障害者の方へのお手伝い [その他]

1.4キロ(昨日の夕飯は美味しく作れた)
朝から想い出話でごめんなさい。

結婚した年だから、もうかなり昔のことです。
駅で電車を待っていたら、一人の車椅子の男性が近寄ってきて、
「トイレにいきたいんだけど、ドアがあけられないんです」
と言いました。男性は両手が不自由なようでしたので、私はすぐ近くにある車椅子用のトイレまで連れて行ってドアを開けて「終わりましたら合図してください。外から開けますから」と言いました。
すると男性は
「一人でズボンをおろせない。座れないからそこまでやってくれ」
と言いました。私がとまどっていると「早くしてくれ!」と怒り出しました。
まだ若かった私は、さすがにそこまでする勇気がなくて、近くにいた男の人たちに手助けしてくれるように頼みました。
すぐに何人かの人たちがやってきてくれましたが、その後トイレから出てきた車椅子の男性は酷く怒っていて、何も言わず私を睨んでどこかへ行ってしまいました。

ずっと考えてたんです。あの人がなぜあんなに怒ってしまったのか。
誰も助けてくれずにせっぱ詰まっていたのに、ギリギリで断られてしまったから? 最後まで責任もって助けてくれなかったから?
そしてあのとき私は本当はどうしたらよかったのか。
最後までお手伝いすべきだったのか。そこまでできなかったら最初からお断りすべきだったのか。もしくは最初から近くの男性と一緒にお手伝いすべきだったのか。子供達が生まれてからは時々思い出す程度でしたが、殿が療育に通うようになって、身障者の方とお会いする機会も増えると、あの時の事が何度も思い出されて仕方がなかったんです。

それで昨日、思い切って身障者センターの先生にお話聞いていただきました。
先生は「あなたは一番よい選択をしましたよ」と言ってくれました。
「今は同性介護は普通です。すぐに助けてくれる男性がそばにいたのなら、その人は初めから男性に助けを求めるべきでした。女性が男性のトイレの世話を断るのは当たり前で、その上で男性にバトンタッチしたのだから、最善の行動だったと思いますよ。それに男性は重いから、女性一人での介護は絶対無理です」

肩の荷がおりたって言ったら大袈裟ですね。
なんか、ホッとしたって言うか、胸のつかえが取れるってこういうことを言うのかと思いました。
自分は出来るだけの事はしたんだと、あの時から自分に言い聞かせてきたけれど、心のどこかに私は障害者の方への差別をしたんじゃないかという想いがありました。
でも専門家の方からそう言っていただいて、やっと宿題の答えが出せたような気がします。
長い長い出し忘れの宿題でした。


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