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三つの名前を持つ作家~牧逸馬 [読書]

牧逸馬の世界怪奇実話

牧逸馬の世界怪奇実話

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2003/12/09
  • メディア: 文庫


浴槽の花嫁

浴槽の花嫁

  • 作者: 牧 逸馬
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 1975/06
  • メディア: 文庫


タイタニック関係の本を借りまくっておりますが、その中の一冊が牧逸馬氏の「世界怪奇実話」です。二冊ありますが、社会思想社の方は写真がありますので、その分いかにも実話なんだという説得力があります。
内容はスプラッタあり陰謀あり遭難事件ありと、当時のヨーロッパでの怪奇事件をこれでもかと取り上げています。
かなり悲惨な事件ばかりですが、文章は読みやすく、読みながらドキドキし、読み終わるとホーッと息をつく、そんな魅力に溢れています。繰り返しますが、内容はかなりすごいです。人間昔っから残酷だったのね。
文章もそうですが、タイトルがまた素晴らしい。
光文社版では島田荘司氏が別のタイトルをつけていますが、どんなにわかりにくくてもオリジナルのほうが魅力的です。「切り裂きジャックー女体を料理する男」「クリッペン事件ー血の三角形」のように、島田タイトルの後に牧タイトルがついていますが、これは逆の方がいいと思います。これでは先のタイトルが牧タイトルのように見えるでしょう?
牧氏の残りの二つの名前のうち一つは谷譲次、もう一つは林不忘。丹下左膳の生みの親です。


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