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「蟹工船」の想い出 [読書]


蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

  • 作者: 小林 多喜二
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1954/06
  • メディア: 文庫


大人気らしいです。
このあいだニュース番組で言ってました。
マアカも読んだことがあります。
中学生の頃です。
が、これがねえ、なんというか。
結婚前の実家の裏に、パパのお父さんの妹、マアカにとっては大叔母にあたる人が住んでました。
これがあの頃の女性としては珍しく、高等女学校どころか女子大まで出たという才媛で、(まあ、それが災いしてお嫁に行かずに定年まで勤め上げてしまったという人なんですが)、本棚には不思議な本が一杯並んでいました。
その中の一冊が「蟹工船」です。
「蟹工船」です。
読みました。
なんとか最後まで読もうとしましたが、半分読んだところで挫折しました。
つまらなかったとか(つまらなかったけど)、難しかったとかいうわけではありません。
戦前の本だったんです。
ページを開くと、そこには
「××が××して、××だっから××だ」
みたいなのがずら~っ。
伏せ字が一つもないページ皆無。
読んでも一体なにが書いてあるかわからない。
弾圧されたんだろうなあ。
出してもらえただけでもラッキーとか思ったんでしょうか、作者。
いやいや、そんなはずはありません。
一言一句、読んでいただけての作品ですもの。
無断で一文字変えられただけでも腹が立つマアカには、最後まで読むことができませんでした。
書店に並んでいるものは、きっと伏せ字のないものなんでしょうね。
そして、当時の世相についていろいろ説明が載っているに違いない。
きっと今のマアカなら読めるはず。
でも、あの鮮烈な「蟹工船」が忘れられないから、読みません、「蟹工船」。

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