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今はもういない友人についての覚え書き [マアカのおはなし]

すっかり忘れていたけれど、ついこのあいだ思い出したので忘れないようにメモ。

年頭に亡くなった友人は作家で、地味ではあるけれどそれなりにファンのいた人でした。
最初はファンタジーでデビューしたんですが、その後歴史物に転向。
こちらのほうでもゆっくりではあるけれど良い作品を世に出していました。
彼女はずっとコピー誌で作品を友人にだけ配っていて、マアカはその中の主要キャラクターがかわいくてかわいくて。
「この子、もらっちゃっていいかしら」
「いいわよ~。いくらで?」
「うーんと、これでどうだっ!」
「売った!」
マアカがあげたのは昆布茶のセットで付いてきたおかき一個。
その数ヶ月後にその作品で彼女は作家デビュー。


黒狼秘譚〈1〉選ばれしもの (C・NOVELSファンタジア―神狼記昔語り)

黒狼秘譚〈1〉選ばれしもの (C・NOVELSファンタジア―神狼記昔語り)

  • 作者: 斉城 昌美
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1994/12
  • メディア: 新書



いただいたのはこの作品に出てくる通称「おじ様」。
「そんなにかわいくないわよ。そばにいたって何の役にも立たないだけじゃなく、いっぱいいっぱい邪魔するだけよ」
たしかにそうなんですけれど、あのときはめちゃくちゃキュートに思えたんですよねえ。
先日彼女を偲ぶ会が仲間内で行われて、アクセサリーとか形見分けが行われたときに思い出しました。
マアカが一番いいものいただいちゃってた。
大事にしよう。

そういえば彼女、
「まず“待て”を教え込むのよ~」
っていってたなあ。
そんな彼女が飼ってたのはネコだったけど。
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