常連になりたい [ゆぅちゃん]
スカイツリーの見える町に引っ越したゆぅちゃんから電話。
ゆ・「きいてー!ひどいのっ! すごいのっ!」
マ・「何がひどいの?」
ゆ・「大好きなお店が行列なの! 朝からズーッと人が並んでるの!」
ゆぅちゃんの家から電車乗っていくところにあるお店。
ふら~っと入ったのが数年前で、二三ヶ月に一回行くか行かないか。
ゆ・「スタバとかドトールとかじゃない、本当にその辺にあるお店なの。
でも、すっごく落ち着くの。
たまに行って命の洗濯できる、とってもいいお店なの。
センスのいいインテリアとかなくて、垢抜けない感じの普通のお店なの。
でも、だーいすきなお店なの!」
マ・「浅草とかにある、あんな感じ?」
ゆ・「そうそうそう!」
お正月が終わって、子供達の学校が始まって、のんびりしたくて久しぶりに出かけたら、まだ朝の9時だっていうのにものすごい行列だったそうです。
びっくりして並んでる若いお嬢さんに聞いたら、年末年始にテレビで何回か紹介されたとかで、ものすごい評判になっていたそうです。
マ・「そんなに評判になるようなお店なの? 名物料理とかあるの?」
ゆ・「ないわよ。普通のお店だもの。当たり前のメニューしかなかったし」
マ・「でも、テレビで紹介されるくらいだもの。
なにかあるんじゃない?
ゆぅちゃんはいつも何を注文してた?」
ゆ・「・・・セットのフレンチトーストか、ホットケーキ」
ホットケーキがすごく美味しいお店だったらしいです。
ゆぅちゃんによると、ホットケーキミックスのパッケージのまんまのホットケーキが出てくるそうです。
でも、固くないし、食べると空気を食べてるみたいにフワッとしていて、小さい頃から食べてみたかった分厚いホットケーキ。
ゆ・「でも、ホテルとかのゴージャスなのじゃないのよ。
お母さんが作ってるみたいな飾り気がない、厚さ1センチくらいの普通のホットケーキだし」
いやあ、厚さ1センチはすごいでしょう。
ゆ・「いつ行っても常連のおじさんたちが2人くらいしかいないお店だったのよ。
静かで落ち着けて大好きだったのに。
もう入れないのかな。
それより、マスターと奥さん、あんなにお客が来て大丈夫なのかしら。
疲れてないかしら。
倒れてしまうんじゃないかしら。
私が常連客だったら、皿洗いとかでお手伝いできるのに。
遠いから毎日とか毎週とか行けなかった。
つか、私の数少ない贅沢を返せーっ!」
ほとぼりさめた頃に一緒に行こうねって約束しました。
マスコミの力ってすごいんですね。
で、ゆぅちゃんから一言二言。
「あそこに行くなら、まず自分でホットケーキを焼いて、それを食べてから行ったほうがいいです。
そしたら、どれだけ美味しいかわかります。
マスターも奥さんもいいお年なので、どうぞお手柔らかにお願いします」
ところでお店の名前は?
ゆ・「え、覚えてない。行けばそこにあるんだし」
だ、そうです。
春休みくらいには落ち着くかもしれないから、その頃に行ってきますね。
ゆぅちゃん、それまで我慢我慢。
ゆ・「きいてー!ひどいのっ! すごいのっ!」
マ・「何がひどいの?」
ゆ・「大好きなお店が行列なの! 朝からズーッと人が並んでるの!」
ゆぅちゃんの家から電車乗っていくところにあるお店。
ふら~っと入ったのが数年前で、二三ヶ月に一回行くか行かないか。
ゆ・「スタバとかドトールとかじゃない、本当にその辺にあるお店なの。
でも、すっごく落ち着くの。
たまに行って命の洗濯できる、とってもいいお店なの。
センスのいいインテリアとかなくて、垢抜けない感じの普通のお店なの。
でも、だーいすきなお店なの!」
マ・「浅草とかにある、あんな感じ?」
ゆ・「そうそうそう!」
お正月が終わって、子供達の学校が始まって、のんびりしたくて久しぶりに出かけたら、まだ朝の9時だっていうのにものすごい行列だったそうです。
びっくりして並んでる若いお嬢さんに聞いたら、年末年始にテレビで何回か紹介されたとかで、ものすごい評判になっていたそうです。
マ・「そんなに評判になるようなお店なの? 名物料理とかあるの?」
ゆ・「ないわよ。普通のお店だもの。当たり前のメニューしかなかったし」
マ・「でも、テレビで紹介されるくらいだもの。
なにかあるんじゃない?
ゆぅちゃんはいつも何を注文してた?」
ゆ・「・・・セットのフレンチトーストか、ホットケーキ」
ホットケーキがすごく美味しいお店だったらしいです。
ゆぅちゃんによると、ホットケーキミックスのパッケージのまんまのホットケーキが出てくるそうです。
森永ホットケーキミックスレシピ100 (ミニCookシリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2012/12/03
- メディア: 新書
でも、固くないし、食べると空気を食べてるみたいにフワッとしていて、小さい頃から食べてみたかった分厚いホットケーキ。
ゆ・「でも、ホテルとかのゴージャスなのじゃないのよ。
お母さんが作ってるみたいな飾り気がない、厚さ1センチくらいの普通のホットケーキだし」
いやあ、厚さ1センチはすごいでしょう。
ゆ・「いつ行っても常連のおじさんたちが2人くらいしかいないお店だったのよ。
静かで落ち着けて大好きだったのに。
もう入れないのかな。
それより、マスターと奥さん、あんなにお客が来て大丈夫なのかしら。
疲れてないかしら。
倒れてしまうんじゃないかしら。
私が常連客だったら、皿洗いとかでお手伝いできるのに。
遠いから毎日とか毎週とか行けなかった。
つか、私の数少ない贅沢を返せーっ!」
ほとぼりさめた頃に一緒に行こうねって約束しました。
マスコミの力ってすごいんですね。
で、ゆぅちゃんから一言二言。
「あそこに行くなら、まず自分でホットケーキを焼いて、それを食べてから行ったほうがいいです。
そしたら、どれだけ美味しいかわかります。
マスターも奥さんもいいお年なので、どうぞお手柔らかにお願いします」
ところでお店の名前は?
ゆ・「え、覚えてない。行けばそこにあるんだし」
だ、そうです。
春休みくらいには落ち着くかもしれないから、その頃に行ってきますね。
ゆぅちゃん、それまで我慢我慢。