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少年舞妓シリーズ・再び [読書]

少年舞妓・千代菊がゆく!―花見小路におこしやす

少年舞妓・千代菊がゆく!―花見小路におこしやす

  • 作者: 奈波 はるか
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 文庫

さて、図書館から全巻借り出し、さらに2回貸出延長し、んでもって全巻大人買いしちゃった少年舞妓シリーズです。大人買いと言ってもたまたま入ったオフで全巻105円だったんですけど。
ファンなら定価で買わんかーいという声が聞こえてきそうですが、全巻買ったらお米ナン十キロ買えるだろうって計算しちゃったんだもん。それに、今この瞬間に全巻揃ってるってことは、マアカにこれを買えという神様の思し召しなのよ。ということで。
さーっと流し読みした前回と前々回ですが、全巻購入を記念して改めて感想を。
すごく凝った設定でめちゃくちゃお得なお話です。
女の子は自分が被害者になりうる男性向けアダルトは受け付けないけれど、主人公を同一視しながら決して被害者にならない安心感でBLを読む、とどこかで誰かがいっていました。
BLってそこに女の子が入り込めないから、疎外感を感じる人もけっこういますが、このシリーズだと
読み手は男の子のミキちゃんと、ミキちゃんが女装した千代菊と、男の子と女の子、両方の物語を読むことが出来るんです。
ミキちゃんは男の子。相手の御曹司は少年趣味はないので、本来なら恋愛関係にはなりえない。
千代菊は舞妓ちゃん。御曹司はメロメロ。だから手をだすけれど、ギリギリのところでストップ。
だって、それしちゃったら、魔法が解けちゃうもん。
だから魔法が解けないためには、もしくは魔法を成功させるためには、考えて考えてお話をもっていかなきゃいけない。
一見いきあたりばったりとご都合主義でかるーく読み流せるように見せかけて、本当はあちこちに話の複線がはってある・・・ような気がします。勘ぐりすぎかな。
ファンの方々は千代菊(ミキちゃん)と御曹司のハッピーエンドをお望みのようですが、それはちょっとなあ、な気分です。
なんかもっと別の、アッというラストがいいな。ハッピーエンドにしても、こちらが考えもしなかった終わり方だと嬉しいです。
千代菊は声変わりしたら舞妓引退です。うちの若様は中2の夏には全然別の声になってました。だから、シリーズの終わりはそう遠くないはず。
その間近いラストまで、頑張れ千代菊! お身体に気をつけて作者!
そして最後まで青少年育成条例を守るんだ、御曹司!


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