腕に歴史あり~日々是感謝 [読書]
前にいた人が返却したのをフーンと見た後で、目をつぶってつかんだ本がこれでした。
毎日新聞の中部版に連載されたものをまとめたものだそうです。
ういろう職人、枕木商人、革長靴、瓢箪細工、大判焼き、串カツ。
いろいろな職業の方の人生が短い文章にまとめられています。
職業どころか作っている品物が土地特有のもので、一体なんのことやらわからないってものまでありますが、共通しているのはその物をつくっているプライドでしょうか。
添えられているイラストもほのぼのと暖かくやさしげです。
大魔王様の仕事が神経張りつめて戦い続けていくアクション系シミュレーションゲームだとしたら、この本に出てくる人たちは一つ一つ地道に丁寧に重ねていく育成型。
どちらがいいかというのはわからないけれど、本当は世界はこういう人たちで形成されているんだなあと感じました。
お昼ご飯の後お茶しながらゆっくり読みたい一冊です。
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