泣いている女の子

姫御前は泣いている子が嫌いです。

「泣きながら謝る子はもっと嫌い。
申し訳なくて謝ってるんじゃないから。
本人はどう思ってるかしらないけど、「謝ってる自分がかわいそう」で泣いてるとしか感じられないから。
「泣かせたこっち」が悪者に感じられるから。
許してあげなきゃ「悪い子」だと思われるから。
泣けば許してもらえると思ったら大間違い。
本気で謝るなら泣かずに謝って欲しい。
自分の言葉で謝って欲しい。
どこかで効いたようなセリフで泣きながら謝っても引くから、こっち」

と、いうわけで、誰だか言わないけど、ファン度を下げた芸能人が一人います。

赤川次郎は１００年後も読めるか

さて、姫御前は本が大好きです。
よく読みます。
が、それは『限定・赤川次郎様』です。
ですから、開始以来かかさず見てます、ドラマ「四姉妹探偵団」。

三姉妹探偵団 (講談社文庫)

• 作者: 赤川 次郎
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 1985/07
• メディア: 文庫

原作は「三姉妹」なんですが、ドラマでは四人になってます。
なんでだろう。
マアカって文章書くの下手だから、登場人物が増えると扱いに困っちゃうほうです。
さすがプロは違うな、うん。
ドラマのほうは室井滋がいい味だしてておもしろいです。

で、昨夜はそのドラマを見ながら姫御前と若様がおしゃべり。
殿と次期様はお風呂。
若様はダイニングテーブルで受験勉強。
（エアコンがリビングにしかないから、冬と夏はみんな食卓で勉強してまーす）
「やっぱ赤川次郎はいいよねー」
「・・・うん」
「いい作品たくさん書いてるし、早く全部読み終えたいなあ」
「・・・うん」
「大人になってもずーっとファンでいるんだあ」
「・・・うん」
「お兄様っ、姫御前の話ちゃんと聞いてるの？！」
「聞いてるって。確かに赤川次郎はすごいよ。これだけの作品テンション下げずに出し続けるって才能だと思う」
「でしょ、でしょ？！」
「でも１００年後にはどーだろー」
「なによ、１００年って！」
「もしかしたら、今日デビューした作家さんが大御所になってるかもしれないし、もしかしたら大衆娯楽向けの著作が禁止になってるかもしれないし」
「・・・」
「その時赤川次郎がどう評価されてるか、わかんないよねえ」
「・・・赤川次郎は娯楽小説じゃないもん！　名作しか書かないもん！」
「ミステリーとかは一応娯楽小説に分類されてるんだけど」
「絶対１００年後にも残ってる！　姫御前が残す！」
「どうやって？」
「赤川次郎著作集とか出たら、１００セットくらい買い占めて、１００年後の子孫に一年に１セットずつブックオフに売るように遺言するのよ」
「一年に１セット？」
「そしたら２００年後まで赤川次郎が読めるのよ。スゴイでしょ？　ピチピチの女子高生に２００年後まで読まれて、きっと赤川次郎も草葉の陰で喜んでくれるわ」
「・・・・２００年後って、姫御前もあの世に行って影も形もないんじゃないか？」
「あ・・・」
「それに、その計画には重大な欠陥があるぞ。姫御前、結婚して子供産まなきゃ。で、その前に彼氏つくらなきゃ」
「・・・めんどくさ！」
「じゃあ残念だけど、計画は中止ということで」
「だいじょぶ！　お兄様の子孫に頼むからっ！」
「人の子孫になに押しつける気だっ、おまえは！」

と、いう馬鹿な会話をしているうちに、終わっちゃったぜ、問題のドラマ。
「ああぁぁぁっ！　録画してないのにっ　どうしてくれるのっ？！」
「とっとと風呂入ってねろっ！」
「お兄様のせいよ、お兄様が口出すからっ！」
「俺は関係ないだろっ！」
ああ、うちの子供達は仲良しでいいなあ。
来週は最後までちゃんと見ようね。
あ、母は全部見させていただきました。
おもしろかったよ～。

制服反対！

私学制服手帖―エレガント篇 (進学レーダーBooks)

• 作者: 森 伸之
• 出版社/メーカー: みくに出版
• 発売日: 2006/10
• メディア: 単行本

と、いう運動が学生会がおこなっているそうです。
姫御前の高校です。
春からの制服導入について、学校側から生徒に一言も相談がなかったうえに、制服の選定についても一切関わらせてくれないということで、生徒側としては学校の専横と暴挙に反対しようということらしいです。
が、珍しく姫御前が乗り気ではないです。
きまった直後はあんなに文句を言ってたのにね。

「だってね、反対の理由がイマイチなんだもん。
制服にすると、
・各行事で盛り上がらない。
・個性を発揮できない。
・かわいい服を着られない。
・親に服代を出してもらえない。
わかるけど、理由としてはつまんないよね。
それに反対するならもっと早くにしなくっちゃ。
今頃やったって無駄、ムダ、むだ」

ああ、娘さんがジャコウネズミさんになってる。

タグ：制服 反対

娘さんとオーロラ・デート

昨日は姫御前とおでかけ。
二人で新宿へ行って、

「宇宙から見たオーロラ展」

というのを見てきました。
なんでも小さい頃オーロラを見たことのあるお友達から、とってもきれいで忘れられないって聞いたんですって。
で、たまたまＹａｈｏｏのトップページにこの写真展のお知らせが張ってあるのを見つけたんです。
一人でいけばいいじゃん。
が、ここが姫御前の姫御前らしいところで、一人で電車に乗るの嫌いなんですよねえ、彼女。
東京２３区に住んでいるにもかかわらず、原宿渋谷お台場六本木などが大嫌い。
（銀座と浅草はオッケー）
電車もバスも、必要以上に乗りたくない。
（片道一時間半徒歩通学。パスモ買ったのに）
切符の買い方おぼえられない。
（料金表示が不親切）
上の方に張ってある料金表読めない。
（視力悪いから見えない）
渋谷と池袋の位置関係把握できない。
「行きたくもないところの場所なんて、一生知る必要ないじゃない！」
「将来まげりんとこの従姉妹に案内してって言われたらどうするの！」
「他人が行きたくないところ無理矢理案内させるような悪い子たちじゃないもん！」
「新宿、行くのっ！　行かないのっ！」
「・・・・・・・・連れてってください・・・・・」
と、いうわけで、見てきました。

天の衣・夜の破片(かけら)―オーロラ写真集

• 作者: 坂本 昇久
• 出版社/メーカー: 大和書房
• 発売日: 1998/07
• メディア: 単行本

今回の写真展は、オーロラ観測衛星「れいめい」から撮られた写真と写真家坂本昇久さんの撮られたオーロラの写真が展示されています。
また、アラスカ上空のオーロラの動きをリアルタイムで受信してライブ中継も上映されていました。
簡単に言ってしまえばオーロラは気象現象の一つでしかないのです。
でも何も知らないで出会ったら、超越した大きな存在の成す技だと思うでしょうね。
オーロラ本体を撮った写真も美しいのですが、オーロラのある風景写真の方が好きです。
難しい説明抜きで、きれいな写真を見ることができました。
写真展は新宿高野ビルの４階にあるコニカミノルタプラザで今日の１５時までです。
入場無料ですよー。

宿題・・・終わった？

新版 宿題ひきうけ株式会社 (新・名作の愛蔵版)

• 作者: 長野 ヒデ子, 古田 足日
• 出版社/メーカー: 理論社
• 発売日: 2001/12
• メディア: 単行本

懐かしい本です。近頃みかけないと思ったら、復刊されてました。
今度読もう。
でも、この話じゃないんです。
さて、明日は始業式。
昨日の午後になって姫御前が言いました。
「宿題おわってない・・・」
数学のプリント２０枚。
物理のプリント３枚。
国語科の宿題まである。
「どーすんの、これ」
「どーしよーねー」
他の教科はともかく、数学のプリントの多さ、冬休みにしちゃ普通じゃなくない？
「あー、それね。二学期末の数学の平均点が２４点だったんだって。あんまりひどいから、成績危ない人は、これ全部やって出せば学年末に５０点プラスしてくれるって」
学年末で７０点とればどんなにひどい成績でも進級できるから、数学の先生のとんでもないプレゼントなんだそうです。
でも、これ全部やればかなり数学の力がつくと思う。
「で、姫御前ちゃん、提出日いつ？」
「始業式の日に校門で先生が待ってて回収するって」
「数学苦手だったよね」
「うーん、でも、教科書とノートみれば解ける問題ばっかだし。なんとかなるんじゃない？」


「なんとかしろよっ！」


あ、プリントの枚数は２０枚だけど、表裏印刷なんだなー、これが。
さて、明日の朝までに姫御前ちゃんは数学のプリントを終えることができるでしょうか。
今ちょこっとみたら、後8枚と半分のこってますな。

数学の先生、子供達を鍛えてくれて、どうもありがとーっ！
がんばれ、姫御前ちゃん！
負けるな、姫御前ちゃん！

人はパンのみにて生くるにあらず

スーパーサイズ・ミー

• 出版社/メーカー: レントラックジャパン
• 発売日: 2005/07/08
• メディア: DVD

上記の映画を学校で鑑賞したそうです。
この間は薬物とシンナー、その次は異性交遊と感染症について。
で、最後がこれ？
順序が逆なような気がするんですけど。
それはともかく、先にこれを見た若様に言わせると、
「一生ファストフードなんて食わなくていいと思った、その時は」
と言うほどグロかったらしいです。
そして姫御前の感想はというと、
「やっぱり御飯って美味しく食べなくちゃだめだね、」
でした。
年頃の娘を持つ母としては、「繊細さ」とか「娘らしさ」とか「感受性」とかに通じる会話を一度してみたいんですが。

姫御前に乾杯

姫御前、本日誕生日です。
無事にというか、あたりまえに１６才になりました。
朝からウキウキで登校していきました。
「なんかさあ、偉くなった気がしない？
昨日までと違うっていうかぁ。
１５才は女の子って感じでガキ扱いだったんだけど、今日からは女の子じゃないって感じぃ」
「１５は女の子かあ。
じゃあ１６才はなにになるの？」
「女・・・じゃないな・・・。女性も早いよね。
うーんと、そう、１６からは
娘っこ！」
だはははははははっ！
ドアが閉まってから爆笑してしまった。

あー、風邪のぶり返しです。
真夜中に突然火災警報がなったので役員大集合してしまいました。
結局誤報だったんですけど、寒空に一時間たってて、朝になったら喉が痛い・・・。
今日も寝てようっと。

娘さんだって贔屓目

姫御前と買い物に行ったら、エレベーターで男の人と一緒になりました。
「お母様、今の人、ヤクザさんみたいだったねー」
その人がおりて二人きりになって姫御前が言いました。
「そおかなあ。体は大きかったけど、そんな人には見えなかったわよ」
「髪型とかぁ目つきとかぁ、なんかヤクザっぽかった」
「え、大魔王様だって似たような髪型じゃない。
それに目つきはもっと悪いと思うけど」
「違うよー。お父様は眼光鋭いって言うんだよ。それに、やさしそうだし、理知的だし、全然ヤクザみたいじゃないってばっ！」
・・・・おじょおさん、それは全然勘違いよー。
大魔王様、歌舞伎町歩いてて本物のヤー様から頭下げられるし、絡んでくるチンピラ一瞥で追っ払うし、保険会社の敏腕おばちゃん泣かせるし、はっきり言って、どう見たって「やさしそう」でも「理知的」でもないよー。
「お母様こそお父様のことちゃんと見てないのよ！　夫婦なんだからもっとお互いのいいところ認めなきゃだめよ！」
現実ならば認めるけれど、娘の幻覚を認める気持ちはサラサラないワん。
つか、視力落ちてないか。
そろそろ眼鏡をコンタクトに変えないか。
女子高生にもなって、いつまでも父親を美化するのはやめないか。

父親への愛がとびきり燗の姫御前と違って、愛はいつでも日向燗のマアカでございました。

一気飲みは危険でっせ

無事に中間試験が終わった姫御前。（中身はボロボロだったらしい）
そのまま「お酒に関する講習会」に参加。
マアカの頃って、せいぜい「バイクは危ないから乗っちゃダメ！」
程度のお話ししかなかったんだけど、今の中高生ってすごいですよねー。
「お酒」「車」はもちろん、「覚醒剤」「シンナー」「妊娠・出産」についての講習まである。
あ、「救命」なんて講習もあって、姫御前ナントカいう機械の使い方教わって資格までもらってきてます。
昨日は「お酒の害について」。
いかにお酒が危険で健康を害するものか。
ビデオ見ながらの説明だったそうです。
一気のみやアル中や、あと家族崩壊とか。
気軽に飲むけど、飲み過ぎたら危ないんだよーっていうのを教えてくれたんだよーって楽しそうに話してくれました。
その後エタノールを使ったバッチテスト。
これに反応した人はお酒はできるだけ控えるようにというお話をしていただいておしまい。
「お酒って怖いんだねー。お母様、飲み過ぎないようにね」
とか言いながらラズウェルくん読んでたら世話ないな。

美味い話にゃ肴あり (ぶんか社コミックス)

• 作者: ラズウェル細木
• 出版社/メーカー: ぶんか社
• 発売日: 2005/12/19
• メディア: コミック

あ、広島大学のＨＰに、バッチテストについて詳しい説明がありましたのでリンクしておきます。
ちなみに姫御前は・・・。
「真っ白だった～。全然赤くならなかった～」
ああ、呑兵衛一直線・・・。
「いいんだもーん。お父様に似たんだもーん。二十歳になったらお父様と飲みにいくんだもーん」
ソレを聞いた大魔王様の笑顔はしょーもないほど破壊されておりました。
まったく男親ってばさ！
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ちなみに若様も出てないそうですが、親の酒量を知ってるから極力飲まないそうです

逆らう為に生きている・・・わけじゃないけど

私学制服手帖―エレガント篇 (進学レーダーBooks)

• 作者: 森 伸之
• 出版社/メーカー: みくに出版
• 発売日: 2006/10
• メディア: 単行本

突然ですが、姫御前の高校が来年度から制服を採用することになりました。
昨日になって生徒には話があったんですよねー。
なんでもここ数年キャミで登校する子がずいぶんいたんですが、今年の夏休み、なんとチューブトップで部活に来てた子がいたんだとか。
上に何か羽織るとかいう配慮は全然なしで、追随する子が数人出没。
ついに学校当局が切れちゃった・・・とまあ、そういうことだそうです。
制服は来年度入学の子からの適用だけど、当然上級生もそれなりの服装でこないと承知しないからというお達しが昨日あったんですって。
それなりといっても、一年生と似たような服であれば問題なし。
でも姫御前は、逆らう気満々。
カトリックのくせして生まれながらのプロテスタント（抗議者）だから。
「制服がリボンだったら？」
「お父様のネクタイしてく」
「ソックスは？」
「紺のハイソックスだったら黒、ブラウスだったらＹシャツ着て抵抗してやる。お母様、一年坊主と同じにされちゃたまんないのよ！」
（そういう姫御前は現在進行形で一年坊主でしょうが）
闘志だけは燃えさかっている姫御前はとても楽しそうです。
その意欲を少しは勉強に向けてくれれば・・・。

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ついに浮いた噂がっ？！

姫御前の中学校の時の同級生のお母様と偶然であって、ちょっとだけ立ち話をしました。
「姫御前ちゃん、高校の制服がよく似合ってぇ」
「ううん、まだまだ中学生気分がぬけなくて困ります」
「あら、そんなことないでしょ。このあいだ男の子と歩いてるのを見たわよ」
！！！！！
ついに彼氏が出来たか、姫御前。
でかしたっ！
「すごく楽しそうに手をつないでおしゃべりしてたわよ。二人とも背が高いからすごく目立ってたわ」
「えーと、それはいつのことですか？」
「中学の終業式の前の日曜日だったかしらー」
そっかー。
色気より食い気の姫御前にもついにボーイフレンドができたのかあ。
お母様、うれしいっ！
学校から帰った姫御前にウキウキで
「誰誰々っ！」
と問い詰めました。が、姫御前はうんざりした顔で一言。
「それ、お兄様でしょ？」
え゛？！
「夏休み前の日曜日ってみんなでおでかけしたじゃない。私、休みの日は家からでないの知ってるでしょ。お兄様と私と前にいて、お母様たちは後ろを歩いてたじゃない。覚えてない？」
そういえば、そんなこともあったような気が・・・。
「私とお兄様って、顔が全然違うじゃない。お兄様がじゃがバタなら私はもつ煮込みみたいだし。知らない人がみたら兄妹って思わないらしいのね」
「でも手をつないでたって言ってたわよ」
「思いだしてよー。殿が手をふりほどいたから、お母様が言ったんじゃない。お兄様たちもちゃんと手をつないでるから、殿も手をつなごうねって。恥ずかしかったんだけど、アレ」
ああ・・・・・。
せっかく娘に彼氏ができたと思ったのに。
そうだよねえ。
彼氏が出来てたら、ドラマのイケメンじゃりタレなんか見てるはずないもんねえ。
つかの間の幸せでした。
はあ。

かなり前ですが、この映画のポスターをはってある映画館の前で、姫御前がはなった一言。

「頭、くさってるんじゃないの？」
その瞬間、入場しようとする人たちの足が止まりました。

僕は妹に恋をする 1―この恋はひみつ。 (フラワーコミックス)

• 作者: 青木 琴美
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2003/05/26
• メディア: コミック

タグ：僕は妹に恋をする

クールビスについてのある現役女子高生の考察

夏休みになってから姫御前がけっこううるさい。
特にニュース番組に対して。
「クールビズってなっとくいかないと思わない？」
「普通のネクタイにＹシャツでいいよね」
「もう議員さんたち映すのやめてくれないかなあ」
暑い毎日、男性にだけばっちり背広できめろっていうのも酷な話だなあと思って聞き流していたら、小さな声でボソっ。
「・・・第二ボタンはねえ・・・」
「ちょっと姫御前、もしかして、議員さんたちが第二ボタン外してるのがきにいらないの？」
「え？　そ、そーなのっ！　そーなのよー！　お母様、わかる？！　わかるよねっ？！」
「・・・第二ボタンはずのは二十歳以下の男の子に限るとか？」
「うんうん、んでもって、８０キロ以上もやめてほしいとかっ！」
その後若い俳優さんがどれくらいかっこいいかを延々30分聞かされたけど、オッサン好みの姫御前、やっと年相応の趣味になってくれたのかなあ。
母はなんとなく嬉しいぞー。
でもレゴラスよりボロミアの方が好きなんだよね、姫御前。
「でも、クールビズって、ステテコとか甚平で銀座あるかれてるみたいでやなのよ～」
いやあ、そこまでひどくはないと思うけど。
そんな女の子らしい姫御前のご近影であります。
このカッコのどの口でなに言うんだか。

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居酒屋大好き女子高生

姫御前は居酒屋メニューが大好き。
いつも写真を見てうらやましそうにしています。
今日、スカパーで「パイレーツ・オブ・カリビアン２」を見ていたら、姫御前がボソっとつぶやきました。

パイレーツ・オブ・カリビアン デットマンズ・チェスト スペシャル・エディション

• 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
• 発売日: 2006/12/06
• メディア: DVD

「お母様、タコって塩でもんでからゆでるんだよね」
「お母様、げそ焼き食べたい・・・」
「お母様、クチバシって美味しいの？」

いか・たこBOOK

• 作者:
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 1996/08
• メディア: ムック

二十歳になったら連れてったげるけど・・・あの映画で食欲がわく神経が許せない。
お母様はそんな娘に育てたおぼえはっ！

タグ：ジョニー・デップ パイレーツ・オブ・カリビアン

青い水着のメリーさん

マアカの古くからの知り合いはすでにご存じですね。
都市伝説の一つに「メリーさんの電話」というのがあります。
メリーさんが電話で「あたし、メリー。今あなたのそばにいるの」と近寄ってきて・・・というのが大体の筋書きです。
姫御前が小学生の時に聴いてきたのは「青い水着のメリーさん」というバージョン。

たのしい英語のうた~メリーさんの羊

• 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
• 発売日: 2006/04/19
• メディア: DVD

メリーさんはイギリスの女の子。
かわいい羊を飼っていました。
あるとき学校についてきた羊を、先生は冷たく追い出しました。
同級生の女の子たちはそれを見て大笑い。
それを恨んだメリーさんは、学校に通う女の子たちに電話をかけます。
「もしもし、アタシ、メリーさん。今かどのたばこ屋さんにいるの」
そしてだんだん近づいてきます。青い水着を着て・・・。

そもそもなんでメリーさんが羊のことで笑われたくらいで恨むんだ？
確か原文では先生が
「羊はメリーさんが好きだからついてくるのよ」
っとか言ってなかったっけ。
でも小学校低学年の姫御前はストーリーの矛盾なんて無関係で怖がりました。
まあ、確かに金髪巻き毛のメリーさんが、青い水着を着て街の中を近づいてくるのはとっても怖い。
水着はワンピースでもビキニでもタンキニでもパレオでもいいけど、冬の最中だったらさらに怖い。
で、その数日後なんですが、姫御前が泣きそうな顔でやってきました。
「メリーさんが近づいてきてる・・・」
友達から聞いたメリーさんは、電話の後ろで「メリーさんの羊」が流れているんだそうですが、夜中にその曲が遠くから聞こえてくるって言うんです。
「えー、でも、メリーさんから電話なんて来てないわよ。お母様もそんな音楽聞いてないしー」
と笑っても、
「絶対来る！　ちゃんと聞こえたもん！」
と真っ青な顔で訴えます。
んなこと言われてもねえ。
とにかくその日は若様と次期様と一緒の布団（１枚に三人！）で、手を握って寝てもらうことにしましたが・・・。
翌日も翌々日も、
「メリーさんが歌ってる～！」
と泣いて起きてきました。
そして運命の夜。
いつもより早く大魔王様がご帰宅。
「おかえりなさーい」
と出迎えたマアカと大魔王様の耳に、明るい「メリーさんの羊」が飛び込んできました。
すわっ！　ホントに「青い水着のメリーさん」が？！

曲は子供部屋から聞こえてきます。
恐る恐るのぞいてみると、棚の上の小物入れの中から、問題の音源が出てきました。
一週間くらい前に買った、若様のデジタル時計。タイマー付、９８０円。
音は電子音ではなくて「メリーさんの羊」が流れるようになってます。
使い始めの時に、間違って夜中の１２時になるようにセットしちゃったらしいです。
いじくってみると「こげよマイケル」にも変更できることが判明。
あ、関係ないか。
これが、どーしてもアラーム機能が解除できません。
鳴りやまないし。
処置に困った両親は、その時計を冷蔵庫のフリーザーに放り込みました。
翌朝ことの顛末をしっかり話して、もう本当にない学校の怪談を信じないようにと姫御前にお願いしましたが、あー、あの時はよく笑ったー。

さて、時は移って昨夜のことです。
「お母様、知ってた？！」
「は？！」
「放送終了後のテレビ画面のザーッていうのをケータイで録ると、死ぬまでの時間がうつるんだって。一分前になったら突然テレビがついて秒読み始めるんだって～！　どーしよー！」
「姫御前、ケータイもってないでしょ！」
「こわいのー。お母様、手をつないでー、握手してー。ダイジョブって言ってー！」
「アホなこと言ってないで、とっとと寝なさいっ！」
いえ、ちゃんと握手してダイジョブって言ってあげましたけどね。
いくつになっても姫御前は・・・！

タグ：メリーさんの羊 青い水着 羊 メリーさん

気分はもう女子高校生

卒業式だの修了式だの、怒涛の一週間が終わりました。
姫御前、卒業式の翌々日には入学する高校に出かけていきました。
新入生が一同に集まって、選択教科の発表とか教科書の購入とか、学校生活とかについてのオリエンテーションがあったんです。
教科書は重い・・・めっちゃ重いのは若様で経験済みですから、大きながっしりしたバックを持たせましたが、念のため終わりそうな時間にショッピングカートを持って駅前でウロウロ。大荷物の姫御前を捕まえました。
とにかく、これが最後と教科書に名前を書き込みました。
教科書の名前入れはマアカの役目なんですが、さすがに高校生になったら自分で管理します。
でも、内容の確認もかねて、１年生のだけは入れさせてもらってます。
教科書っておもしろい。
なんと行っても現国とか世界史とか、読むところ満載で楽しいです。
で、理数系はそれと反比例して読むところがない。来年からはもう自分で書くんだよ。・・・・つまんない。

さて、おしゃべりしながら名入れをしていたら、やっぱり出ましたよー。
春休み中の宿題。
結構ありましたね、姫御前の学校も。
国語・・・古文の活用変化と百人一首の暗記。古語辞典の使い方に慣れておく。
数学・・・プリント５枚。
英語・・・２０頁ほどの小冊子の訳と単語調べ。
社会・・・各国の首都の場所と正確な国名の暗記。
理科・・・元素周期表の暗記。
あと各教科とも中学の範囲の復習テキストと、教科書２章くらいまでの予習。
以上を入学式に提出。翌日に確認テストの実施。
・・・だそうです。
えーと、姫御前の進学する高校は、公立の中堅。国公立とか狙うのはおこがましいって程度のレベルです。
勉強とかあまり厳しくないって言われたんだけれど、校風が変わったのかなあ。
若様の学校は、これにもうちょっとおまけがついていたから、ごくあたりまえなのかもしれませんね。
とりあえず、復習もかねて若様に家庭教師を依頼しました。
がんばれっ、姫御前！

高校入試終了！～くわしく報告

おかげさまをもちまして、姫御前は女子高生になることが決まりました。
応援してくださった皆様をがっかりさせないでよかったです。

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サクラ・・・咲く！

姫御前、がんばりました！

あなたはだあれ？ どこへいくの？

本日、本命の公立高校の一般入試を終えた姫御前です。
買い物帰に行ったら、向こうの方からトボトボ歩いてくる姫御前を発見。
めっちゃ暗くなってるのを拉致して缶コーヒーでベンチ会談しました。
「お母様、学資保険、解約しておいて」
「・・・駄目だった？」
「うん。私立行くしかないみたい」
ズズズズゥゥゥゥンと落ち込んでる姫御前と並んでいると、いかにも受験に失敗した親子にみえるらしく、道行く人がチラチラ見ていきます。
帰宅してパソを開くと、すでに回答の速報が。
それを見て点数チェックをしたら、またズズズズズゥゥゥン。
「私立、いきたくないの？　校内とか公立よりも落ち着いてると思うよ」
「私立に行きたくないんじゃないの。お金がかかるのがいやなの」
しまった。そこまで追いつめてか。
「別にいいよお。体調が戻ったらまた働くしい。発表一緒にいこうねえ。受かってたらなにか美味しいもの食べようね」
「落ちてたら？」
「焼け食いしよう」
発表は一週間後です。

本日、決戦！

いよいよ、今日です。
公立高校の一般入試です。
姫御前、まだ寝てます。
これからお弁当を作ります。
がんばれっ！

「忍たま」と「まるマ」の相似性についての考察～ある親子のショック

お風呂に入っていたら、姫御前がドアをドンドンとノックして、
「お母様！　聞いて！」
と飛びこんで来た。
あのお、母、湯船につかってるんですが。寒いんですが。
「すごいのよ、お母様。あの人の声と、あの人の声、同じ人がやってたの！」
はあ？　アニメのお話ですか？
「ぜんっぜん、キャラ違うでしょ？！　声もぜんっぜん違うでしょ？！　すごーい！　信じられないっ！」
そもそも声で勝負してるから声優さんというのであって、声がコロコロかわってあたりまえ。
のび太とドロンジョ様も同じ声だし。あ、ペーターもか。
とにかくドア開けっ放しにされると寒いのよー。
で、誰と誰の声が同じだって？
「うん、忍たまの山田先生と、まるマのグウェン！」
「忍たま乱太郎」についてはもうご説明の必要はないですね。
まるマも随分前に書いたっけ。ＮＨＫで放送されていた「今日からマ王！」です。

今日からマ王！　SECOND SEASON 1

• 出版社/メーカー: ケンメディア
• 発売日: 2005/04/28
• メディア: DVD

はい、左側の渋いお兄さんがグウェンことグウェンダルです。
姫御前、ちかごろ渋いキャラがお好みです。
・・・ちょっと待った。
確かに全然違う声だけど、山田先生って、たしか、「チキチキマシン猛レース」のブラック魔王と同じ人だよね。
グウェンってもっと若い人の声じゃない？
「ううん、違うよ。ほら、両方とも【大塚明夫】って書いてあるもん」
お風呂の中に本を持ってこられても困るので、話の続きは着替えてからね。
んでもって姫御前の持ってきた本をみてみると・・・。
あっほー。
「よーく見なさい！　なんて書いてある！」

【山田伝蔵】 大塚 周夫
【グウェンダル】 大塚 明夫

「山田先生は大塚パパのほう。グウェンは息子さんなの！」
「・・・親子で声優してるの？」
結構有名だと思ってたんだけどなあ。
どちらも良い声してるし。
でも、姫御前が気になっちゃうのもわかるなあ。
上手だもの、大塚ジュニア。
見ていて「声優の誰それさんの声～」って感じさせないでくれるのがいい。
たとえ声に特徴があっても、そのキャラの声として聞かせてくれるのが好き。
中にはどうしても「自分」が出てしまう人もいるけれど、それだとお話に集中できなくて。
若い頃はやっぱり声優さんが気になってたけど、今はね。
それにしても、これだけ声が違ったら、別人物だって気づきそうなものなんですけどね。
「モリアーティ教授も大塚パパだから」
って言ったら、
「あ、そういえば」
ですと。

タグ：大塚 明夫 大塚 周夫 大塚ジュニア 山田伝蔵 グウェンダル チキチキマシン猛レース 忍たま乱太郎 今日からマ王！

高校受験二日前～ダイジョブかな

明後日、姫御前は第一志望の入試です。
本当は滑り止めの私立の方がレベルも高いし、校内も安定しているし、制服もかっこいいんです。
今、ロト６で３００万円あたったら、迷うことなく私立に入れます。
でも、いろいろ考えて近くの公立を第一志望にしてくれてます。
ありがたいです。
兄弟が多いと楽しいけれど、我慢させなきゃいけないこともたくさん。
本当は他のクラスメートみたいに、塾もバリバリお金かけたところに行かせてあげたかったのにな。（ＴＢ参照ね）
ついでにマアカが交通事故なんかにあったおかげで、家事の負担までさせちゃってます。
さすがにここ二週間はお米とぎ以外はさせてないけれど。
帰宅して３０分ほど昼寝して、夕食まで勉強。
お風呂の順番が来るまでちょっと休憩して、読書しながらスカパーの音楽番組。
今読んでいるのは阿部謹也さんの「ハーメルンの笛吹男」。
お風呂入ってから親が眠くなるまでまた勉強。
「高校入ったら、ストパーかけるんだ」
「高校入ったら、バイトするんだ」
夢は広がりますが、パーマもバイトも禁止だから。
若様はというと、夕食とお弁当作りと後かたづけをしながら言います。
「金曜の夜には下克上じゃ！」
明日の夜は何を作ってあげよう。お弁当は何を入れてあげよう。
あれこれ考えてるけれど、当日お弁当作るのは若様だな。
なんか字面も内容もくらいですね。
受験記事らしく姫御前が使っていた参考書をご紹介します。

未来を切り開く学力シリーズ　小河式プリント中学数学基礎篇

• 作者: 小河 勝
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2003/07/24
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

中１で２０点というすごい点を取ってきた姫御前は、このテキストを５回繰り返しました。
その結果、おなさけの「２」だった数学は、学年成績で「４」をいただきました。
でも、やっぱり数学は苦手。模試の成績は伸びません。
小学校の時からの積み重ねって大事ですね。
春からは次期様が、復習の部分で勉強をすると言ってます。
無理はさせないけど、したいって言うんだったら止める理由もないので。
嫌になったらやめればいいんだしね。
姫御前が今読んでるのがコレ。読み出すと止まらないから・・・。

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界

• 作者: 阿部 謹也
• 出版社/メーカー: 筑摩書房
• 発売日: 1988/12
• メディア: 文庫

パパからの絵はがき

いつもママばかりが話題になりますが、パパもちゃんと元気です。
英語の出来ないママがなんで長期で英語圏で暮らせるかというと、パパがついているからです。
パパは７０代後半ですが、英語とドイツ語とフランス語がペラペラです。
大学で仕込まれたのでラテン語もできます。
ときおりポロっと出る言葉から、リスニングだけならイタリア語とロシア語もいけるらしいです。
寝言は日本語以外だし。
でも、能あるパパは爪を隠しちゃってるので、そういうところはほとんど子供に見せてくれません。
パパのお父さんの妹にあたる「ばーちゃん」のお葬式の日、バリッとスーツを着て電話で英語をはなしているパパを見て、娘二人は思わず、
「パパ、かっこいいっ！」
と叫んで哀しい気分を台無しにしました。
だって、本当にかっこよかったんだもん。
さて、そんなパパから、姫御前あてに絵はがきがとどきました。
「姫御前ちゃん。高校合格おめでとう。来月帰りますから、そうしたらお祝いをしましょう」
そして自分でとったペリカンの写真とその説明。
「姫御前ちゃん、知っていますか。ペリカンの口は細いけれど、お魚をたべるときは大きくふくらむんですよ」
・・・。
・・・。
パパ、姫御前はもう中学生で、春から高校生なんですが。
でも姫御前は、
「ふーん、そうなんだぁ。パパってやさしくていろんなことを知ってるんだね」
って、これがママからきたはがきだったら、めっちゃガキ扱いされたって怒るんだけど。
とかく人間は異性に甘いな。

「ステキな幸せ」

「ねえ、お母様」
今日は公立の出願日。
給食なしで下校した姫御前が、お昼ご飯求めて冷蔵庫を開けて言いました。
「今日はすごーくお金持ちな気分」
「なんで？」
「冷蔵庫に卵が２０コ以上あるんだもん」
姫御前、１５歳。
試練の日まであと２週間。

ねえ、うちってそこまで貧乏だっけ？

旋盤工ってなに？

国語の長文読解の試験には、かなり古い文章が採用されていたりします。
それは別にいいんですが、ところどころに説明されなければわからない単語が出てくるのです。
計算尺なんて、今でも使ってるところあるんでしょうか。
今回の姫御前の疑問は「旋盤工」。
「主人公がこのように思った理由はなんでしょうか。文中から書き出しなさい」
つまり、引け目を感じた理由が、自分がしがない旋盤工だからっていうのが、正解なんですね。
で、なんで「旋盤工」だと引け目を感じなければならないのか。そもそも「旋盤工」とはなんなのか。
「お母様ぁ、旋盤工ってなぁにぃ」
「えーと、確か、こう円盤状のなんかをクルクルしてモノをなんとかする人・・・だったかな？」
「あー、ＤＪかあ」
「・・・うーん、かなり違うかなあ」
答えは「旋盤という機械をつかって物を作り出す職人さん」。
世の中にはまだまだ不思議が溢れているね、姫御前。

タグ：旋盤工 計算尺

萌え女子中学生

都立推薦をみごとに玉砕した姫御前ですが、気持を切り替えるために、おしゃべりして食べて鬱憤はらすという一日を過ごしました。
・・・本当に宿題以外の勉強しなかった。いいのか、姫御前？

「で、Ａ子ちゃんがね、いうの。最高の萌えシチュエーション」
「マンガ家になりたい子だったっけ、Ａ子ちゃんって」
「うん、でね、遠足とかで班でお弁当食べるじゃない？　そのときに女の子があまり食べないんだって。で、男の子が、食欲ないのって聞くの」
「ほー、具合が悪くなった女の子を気遣うってって展開？」
「そう。で、聞かれた女の子がホッペタおさえていうの」
「なんて？」
「ありがとう。アタシ、今、口内炎が痛くて・・・」
・・・
・・・
・・・
笑うな、笑うなっ、ここは大人の余裕で死んでもこらえろっ！
「でもね、姫御前は思うのよ。今時そんなひ弱な女の子と男の子の出会いっていうかきっかけっていうか、ありきたりじゃない？」
「そ、そうだね。（全然ありきたりじゃないと思うけど）」
「やっぱり部活よね、学生生活って。競技会とかで、隣のペンチに腰掛けた女の子がすごい汗かいてて、短い髪がオデコにペタってはりついてたりするでしょ」
「はいはい」
「で、視線を落とすと、その子の腕に・・・」
「虫かなんかいて、キャーッ！」
「だーかーらー、そんなありきたりな展開じゃダメなの！　男の子がその子の腕をみたら、手首から肘にかけてスーッと筋肉のスジが浮き上がってるのよ。それを見て、オオッ、こんな素敵な筋肉をもつなんてどんな女の子なんだろうっ」
「興味はもたないと思うよ、普通」
「ありきたりな展開じゃないでしょ」
「とっぴすきだ展開は一般市民には受けないのよ。少なくとも大恋愛には発展しないし、シリアスなほのぼの青春物にもならないから。大爆笑ラブコメディーにしたいなら別だけど」
「お母様ってロマンスがないわね。最高の萌えポイントじゃない」
どーこーがー。
「口内炎とか筋肉の筋で萌えられる人に、いったい人生で何人出会うとおもってんの」
「姫御前、萌えるもん」
「とっとと受験勉強してきなさい」
まだまだ続くぞ、バカ親子の会話。

すごいぞ、高校入試！

今朝、姫御前が合格した高校から電話がありました。
「おはようございます。ナントカ高校です。この度はわたくしども高校をお選びいただきまして、どうもありがとうございました」
「その節はお世話になりまして」
「少々お伺いしたいのですが、姫御前さんはコートをお持ちですね」
「はい？」
「実は受験の日にコートを取り違えた方がいらっしゃいまして、今コートを着てこられた方全員にご確認のお電話差し上げています」
「コートですか、いえ、間違いなく自分のものを持ち帰りました」
「そうですか。それは失礼いたしました。これから受験勉強の追い込みですが、お身体に気をつけてがんばってください」
「ありがとうございます」
えーと、もしかして、なんかすごいこと聞いたような気がするんですが。
コートを着てきた人全員に？
あれだけの人数で、誰がコートを着てきたかとかわかってるんですか。
そういえば、隣のすごく勉強出来るけど性格と態度がメチャ悪い同じ中学の男の子が落っこちたって言ったけど、面接以外の態度もチェック入ってたんですか。
やたらお手伝いの高校生がいたって聞いたけど。
恐るべし、そこまでやるか、私立の高校。
でも、おもしろそうな学校です。

高校合格！

どうなることかと思った姫御前ですが、無事に併願推薦合格しました。
推薦とはいえ、ちゃんと学力試験がありましたので、今日はドキドキで発表を見に行きました。
若様のときは、合格しても何もなかったかのように消えることができたのですが、今回は思わず「やったあっ！」と姫御前と手を取り合って飛び上がっちゃいました。
いけないなあ。
落ちた人のことを考えて、よろこびを表現しちゃいけなかったのに。
若様の時にできたのに、なんで姫御前では無理だったか。
「姫御前のこと、絶対落ちると思ってたでしょ」
そのとーり。
だから嬉しかったんだと思います。
でも、やっぱり、やっちゃいけなかったな。猛省。
でも、姫御前、いい学校選んだな。
部活の子かな。付属の中学生が合格者の出てくる出口でまってて、
「おめでとうございます」「よかったね」「４月にまってるからね」「一緒にあそぼうね」
って拍手してくれました。
あとは本命が残ってます。
でも、本命おちてもここならいいな。安心して通わせられる。
さあ、今日は本命推薦の出願です。
・・・ぜったい落ちるって先生に言われてるんですけどね。

伝説のあなた・その２～姫御前の伝説

「第一章・姫御前はえころじー」
姫御前はドクター中松の発明品であり、その発明に関しては935件の特許が申請されている。
5歳のときに検非違使として平安京をエイリアンの襲撃から死守する。
解体されて2ミリ以下に粉砕された後、アルミと鉄とに分別されて業者に売り渡された。

「第二章・この世は全て姫御前」
姫御前はバイストンウェルよりやってきた。
バトルネットで30375人を殺戮。PKを極める。この時ケーナ、10歳。
空を自由に飛びたいな」の名フレーズは実は姫御前が作ったものだった。
24歳に、劉備に三顧の礼を受けるも、メンドクサイので軍師にならず歴史に残ることは無かった。
27歳の時、神を見た。
31歳のとき、30832杯のわんこそばを食べて世界チャンピオンに。
32歳、降格処分になり、三年間派出所勤務。その後湾岸署に戻る。
実は巫女さんが大好きで、時々巫女装束を自分で着て悦に入っている事がある
好物は万世ラーメンのダブルパーコー麺だった。
このころ、ホッケーをしていて膝を痛め手術を受ける。なぜか987個のフジツボが膝の骨にはえていたそうな。
41ふいに冒険に旅立つ。
49歳のとき、上司の子供に「おばさん」呼ばわりされる。
某所にて235回連続でトレーディングカードに敗北する。しかしそれはほんの始まりに過ぎなかった。
加速装置の誤作動で、第１宇宙速度まで加速し、そのまま宇宙（そら）へ飛んでいった。大気圏で燃え尽きなかったのは不思議だが、まだこの大宇宙の何処かを飛んでいるのだろうか

「愛は、とどかないのかぁっ！」

いきなりなんで・・・・。
昨日は朝一番で姫御前の願書用の写真を撮りに行ったのですが、その帰り、山手通りのど真ん中でこう叫んでいる男の人に出会ったのです。
年の頃は２５から３０くらい。身長１７５くらい。
黒のトレンチコートに、なぜか左手にパソコンのキーボードを持ち、右手でそれを打ちながらの大絶叫でした。
まだ１月だというのに、一体この人には何があったのか。
なのに姫御前ったらよけいな一言を。
「届くところまで行けばいいじゃん」
ただ単に変な人ではなくて、切れたら殴りかかってきそうな危なさだったので、あわてて姫御前引きずって近くのコンビニに逃げ込みました。
いつかその口で命なくすよ、姫御前。

IRONは「アイロン」にあらず～勉強するならいまのうち

姫御前が後ろで英語の勉強しています。
若様が単語の意味とスペルのチェックいれてあげてます。
「Ｉ，Ｒ，Ｏ，Ｎ．はい、これなあに」
「アイロン！」
「ブー」
ＩＲＯＮにはマアカも苦い想い出があります。
中学生のとき、学校で模試があったんです。
英語の長文読解の問題ありました。
簡単ながらけっこう面白そうなストーリーで、試験中なのも忘れて読みふけっていくと、スパイがでてきたりするサスペンスな文章の中に、突然「Ｉｒｏｎ」という単語が。
「あいろん？　アイロンだよね。でも、なんでここでアイロン？」
その「Ｉｒｏｎ」が引っかかって、その先の問題がどおしても解けない。
ジタバタしているうちに試験終了の合図。
なんだったのかなあ、あれ。なんであんなとこで洗濯の話になるの。
誰かに聞くのも恥ずかしいと思っていたら、クラスの男子が言ってくれました。
「おー、あのアイロンってなんだ」
教室が一瞬静まりかえり、次の瞬間、
「あれ、なんだよなあ」
「なんであんなところでアイロンかけるんだよなあ」
「スパイの話だったよね。アイロン台なんて出てくるのへんだよね」
よかったあ。マアカだけじゃなかったあ！　ホッ・・。
あれがアイロンではなくて「鉄」のことで、スパイが鉄の壁の中に閉じこめられたって話だったらしいですが、それが判明したのは翌日の英語の時間。
「まさかアイロンとか書いたやつはいないよなあ」
と笑う先生の言葉にクラスの９割くらいは顔を引きつらせてました。
それにしてもあのころは単語を覚えようなんて努力、考えもしなかった。
もしもう一度中学生をやれって言われたら、喜んで勉強しちゃうな、
だって、今なら試験勉強をゲーム感覚でできるもの。
と姫御前に言ったら、
「それこそ年寄りの感覚よね、お母様」
と鼻で笑われました。
青春時代の真ん中は道に迷っているばかりだそうです。